クリエイター舐めんな。低予算映画にみる”安くて良いもの思考”の危険性

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ヒット作を生み出している映画監督・園子温さんの低予算映画ばかりの邦画業界について苦言を呈したことについての記事が目に入りました。

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あーやっぱり日本の映画って本当に酷いんだなぁ。
まともに予算がもらえないのに大作を作れなんてなかなかブラック。
しょうもない恋愛映画、安易な実写映画ばかりだし。

僕の場合も、映画関係ではないですがWEBデザイナーとして、同じクリエイター立場なのでこういう気持ちわかります。

ちょっとこの辺にはいろいろ思うことがあるので、僕の考えを書いていこうと思います。

安くて良いもの思考がクリエイティブを壊す

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基本的に依頼してくる人間って”安くて良いもの”を求めるんですよ。特にクリエイティブ系に疎い人間なんかは作品を作るのに、どれだけの労力と技術が必要かなんて理解していないし、しようともしない。

こういう奴らが日本のクリエイティブ業界をぶっ壊しています。

クリエイティブ業界の人間は、人材育成のことや業界の未来を考えたら、低予算クライアントなんて受けるべきではない。

だけど日本は消費する側もブラックで、依頼する人間と同じく安くて良いものを求めるんですね。そうなると受けざるを得ない状況に追い込まれて、負のスパイラルに巻き込まれます。

消費者が安くて良いものを求めれば求めるほど、作る側は追い込まれて押し潰されてしまいます。


この”安くて良いもの”思考って本当に悪だと思うんですよ。
世の中には「安かろう、悪かろう」「安物買いの銭失い」なんて言葉がありますが、安いものはそれなりの品質なんです。

僕は昔よくイヤホンを壊していて、お金の無いころは1000円以下の安いイヤホンを購入していましたが、1か月もてば良い方。すぐに壊れましたね。それに音質も最悪。

結局は最初からすこし高いものを購入した方が長期的に見て得なんです。
安いものを求める人間ってこの長期的な目線が圧倒的に足りていないんです。

クリエイター舐めんな

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映画でも安く作ったらつまらなくなるのは当たり前。
そうすると「邦画=つまらない」の図式が生まれて結局のところ映画業界も依頼者側も共倒れになります。

WEBサイトにしてもそうです。
1か月で1人で通販サイトを1から構築しろなんて無理な話。クライアントのスケジュールがあるのもわかるが、遅れて依頼するあんたらも悪いだろ。

僕らも慈善事業じゃないんで、安い価格だったらそれなりのものしか作らないし、作れないです。士気もだだ下がりだからね。

知人の話ですが、通販サイトを2日で作れなんて無理難題を吹っ掛けてくるアホもいるらしいですね。バカにするのもいい加減にしてもらいたい。
そういう人間はWEBサイトの役割も知らなければ、運営の知識もないでしょうし、すぐに自滅するのがオチ。


クリエイティブというのはお絵かきでもなんでもないんですよ。
表現するというのは本当に難しい。絵でも文章でも映画でもなんでもそれなりに経験を積まなければ良いものなんて生まれてこない。

それを安く済まそうなんて考えは許せない。
絶対にそんな人間の依頼は受けるべきではない。

まじでクリエイター舐めんなよ。



その代わりこちらも誠実に対応してくれる相手には最高のパフォーマンスを出すべき。
そうすればお互いの発展のためになり、今後も良い関係を生み出すことができます。

クリエイティブとビジネスは相いれない


これは難しい話で、クリエイティブにビジネスが絡んでくると冒険が出来なくなるんです。

ビジネスは失敗できないですから、危ない橋を渡ることはできる限り避けたい。でもクリエイティブに冒険や遊び心が無くなると、最終的に大衆受けの、無難でつまらない作品が出来上がるんです。

音楽が良い例で、インディーズ時代は良かったのにメジャーデビューした途端に魅力がなくなったという話はよく聞きます。


この辺はどうしても相いれないところ。
ですがその両者の特徴をよく理解した上で進めてくれる人材は本当に貴重なんじゃないかと思います。
それを一人でこなせる人間がいたら本気で無敵なんじゃないかなと思います。


冒険はどうしても予測するのが難しいですが、ヒットするとそのリターンは計り知れないものになります。
お金をかけるべきかそうでないか、冒険するかしないかを見極めることできるスキルが今後必要になってくるんじゃないかと思います。

個人的には日本人はもっともっともっと冒険していってもらいたいんですがね。


とりあえず映画好きの僕としては邦画にはもっと頑張ってもらいたい。良い人材はたくさんいます。シン・ゴジラなんて最高でしたよ。
あとはお金の問題。そうすれば日本でもハリウッドのような化け物映画をバンバン生み出していけるはずです。

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